ひろしま・ブルガリア協会 Hiroshima-Bulgaria Association

 ブルガリアの詳細歴史

インド系トラキア人が移動してきた経路

トラキア遺跡からの発掘品

黄金仮面
紀元前19〜8世紀頃にトラキア人が住む 
 
現在のブルガリア共和国の地に人間が住みだしたのは、紀元前19世紀ごろからで、インド系トラキア人といわれている。牧畜や農耕、金銀細工などを行い国家を形成し、高度な文化を持っていた。

 紀元前8〜6世紀にギリシャ人が黒海沿岸に入植
 
ギリシャ人が黒海沿岸のアポロニア(現ソゾボル)、オデッソス(現バルナ)、メセンプリア(現ネセバル)などに殖民都市を建設。原住民のトラキア人と、交易から次第に領土争いになっていく。

 紀元前4世紀頃、マケドニア王国の支配下に
 
マケドニア王国のフイリップ2世とアレクサンドルが侵入して、支配下に置く。
  紀元前168年、ローマ帝国の支配下に
 
ローマ帝国がバルカン半島に進出しマケドニア王国は滅亡。ブルガリアは、モエシア、トラキア、マケドニアの3州に分断され、ローマ帝国の支配下に入る。

 395年 ビザンチン帝国(東ローマ帝国)の属州に

 ローマ帝国が東西に分裂して以後、ビザンツ帝国(東ローマ帝国)の属国に。

 5〜6世紀頃 スラブ民族が移住
 
ウクライナ西部=ルーマニアの北隣が起源のスラブ民族がバルカン半島に移住し始める。アジア・チュルク系のブルガール人の移住も始まる。

 681年 「第1次・ブルガリア帝国」を建国(337年間)
 ブルガール民族がバルカン半島に移住・征服し第1次・ブルガリア帝国を建国し、首都をプリスカ(黒海沿岸のヴェルナから西=内陸=に約80Km)に置く。ブルガール民族が少数だったため先住のスラブ人と人種、言語的にも同化した。

           
              腹帯

装飾品


金貨
852〜889年 キリル文字の原型グラゴール文字の考案
 ボリス1世の時代にキリスト教が国教となり、教典翻訳のためにグラゴール文字が考案される。

 
893〜927年 シメオン1世は、即位とともに首都をプレスラフ(プレスカから西南約50Km)に遷都する。

 
1018年 ビザンツ帝国の占領下に(67年間)

 
1187年 「第2次・ブルガリア帝国」(211年間)
 タルノヴォ(現、ヴェリコ・タルノヴォ)のブルガリア人領主、
アッセン・ペタル兄弟がビザンツ帝国を破り、第2次・ブルガリア帝国を誕生させる。

 13世紀初め〜 領土を最大に拡大し、建築文化が発展
 イヴァン・アセン2世(1218〜1241年)の時代にボヤナ教会、
リラの僧院などが相次いで建築される。
 1396年 オスマン・トルコの占領下に(約500年間)

  第2次・ブルガリア帝国が滅亡し、オスマン・トルコの支配下に。

 1878年 「第3次・ブルガリア帝国」(約64年間)

 露土戦争でロシア軍(1隊の指揮官が山澤清吾・後の陸軍師団長)がオスマン・トルコを追い出し、いらい親ロシア、親日本国になる。しかし、ブルガリアは、領土を3分割され、半独立の自治国として建国する。

 (1904〜1905年 日露戦争で日本が勝利する)

 1914〜1918年 第1次・世界大戦。
 1915年
 中央同盟(ドイツ、オーストリア、ハンガリー)側について大戦に参戦。

 (1939年〜1945年 第2次・世界大戦)

 
1941年 第2次・世界大戦に参戦
 3国同盟(日本、ドイツ、イタリア)側についてアメリカ、イギリスに宣戦布告し連合軍と戦う。4カ国同盟

 
1944年 アメリカ、イギリスからの空爆を受け、ソ連もブルガリアに宣戦布告
 クーデターで左翼の救国戦線が政権を取り、連合国と講和条約を結び、終戦。


1946年 共産主義政権を樹立(約45年間)
 
国民投票により、ブルガリア人民民主主義共和国を発足。いらい社会・共産主義の道を歩む。

 1947年 共産党の一党独裁に
 ワルシャワ条約、コメコンなどに加盟し、共産党の一党独裁に入る。
現在のブルガリア共和国
 1989年 共産党独裁体制の終焉(現在19年目)
 ベルリンの壁崩壊の流れを受けて11月、共産党改革派のクーデターにより、35年間続いたジフコフ政権が崩壊する。

 
1991年 民主的な新憲法が採択され、名実ともに自由主義の仲間入り
 
新しい国づくりに励んでいる。

 2007年1月 EUに加盟
 EUの加盟国として急速に発展しつつある。

現在のブルガリア共和国

      
天馬                   獅子のような地形のブルガリア協和国                         銀壷
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