ひろしま・ブルガリア協会 Hiroshima-Bulgaria Association
ドナウ川沿いの都市、ブルガリア・ルセから
  武久便り&レポート
ルセ市の「ヴァシル・レフスキ総合学校」に赴任した日本語教師
・武久沙織さんからのレポート&写真が届き次第に紹介します。
 日本国内で最初に日本語教師養成学科を設置したのは、広島大学教育学部です。同学科を卒業した武久沙織さんから2010年1月13日、「1月16日からブルガリア・ルセの学校へ日本語教師として赴任することになりました」とeメールがありました。

 
当協会として、ホームページに「ルセからの武久レポート」コーナーを新設するのでレポートと写真の送信をお願いしました。
 ルセ市といえば、2007年6月に当協会の第4次訪問団がルセ市を訪問し「ヒロシマ・ナガサキ原爆展」を開催。会場で、日本語コースがある
 同市の総合学校(小学生から高校生までの一貫教育校)の生徒たちと交流したことがある都市です。

 
2020年1月20日に初レポートと写真がe-mailで届きました。今後もレポートが届き次第に掲載します。ルセの現況やニュースが届くものと、期待しています。武久さんには、お元気で楽しく有意義な赴任生活を送っていただきたい、と折っています。
 
 
また、機会があれば、同市に訪問団を派遣再訪したいと思っています。

 No8.武久さんのプロフィール(2010年1月27日)

武久さんのプロフィール
 
兵庫県洲本市出身
  1999年 広島大学教育学部日本語教育学科を卒業
   以 後  公立中学教諭を10年勤める
  2009年 日本語教育への夢を追って、転職を決意
   同 年  ブルガリア。ルセ市ヴァシル・レフスキ総合学校         に採用
  2010年  同校日本語教師に着任

☆ブルガリアに行こうと思われたキッカケは
 
ずっと日本語教師の海外求人を、インターネット上で探していました。
 そこで、教職経験を求める募集を見つけ、今までの道のりを活かせる最高の内容だと思い、応募しました。
 それがブルガリアにある学校でした。
 ブルガリアについては、ほとんど知識がありませんでしたが、結果、幸運にも採用していただき、迷わず渡航を決めました。

☆何時まで赴任されているのか
 
学校とは1年毎の契約で、いつまでかは、現時点ではなんとも申し上げられません。
私の心づもりですが、3年は続けさせてもらおうと思っています。
ブルガリア共和国の地図

No7.日本文化祭(2010年5月14日)


芸者をしたい、と生徒がメイク
とてもきれいで テレビの取材を受けました



ルセに住んでいる日本人の方がご指導している剣道


とても気さくな方々が真剣で迫力ある合気道演武を披露


大勢の生徒たちが習っている素早くキレのある空手演武


巻き寿司やおにぎりはみんな大好き
壁には日本の写真や習字を展示


    
ネイル(左)にも 手作りのネックレス(右)にも漢字を
 お久しぶりです。

 
3月27日にルセ市役所でおこなった日本文化祭は、市民の皆さんがたくさん来てくださり、大盛況となりました。これは、ヴァシル・レフスキ総合学校で日本語を学んでいる生徒たちが、企画・準備した文化祭です。
 
 
市役所大ホールではステージプログラムを、ホール前ロビーでは、さまざまな展示・販売をおこないました。ステージは、小学2年生の歌「赤とんぼ」、および3年生の歌「春が来た」、10年生の合奏「涙そうそう」、11年生の日本留学経験の発表、8年生9年生中心の歌「また会える日まで」に加えて、ルセ市の合気道クラブ、空手クラブ、剣道クラブのみなさんがデモンストレーションをしてくださいました。観客のみなさんは、どのステージも興味深く見てくださり、大変盛り上がりました。

 また、展示・販売のほうでは、
巻き寿司、おにぎり、お茶、絵はがき、ネックレスなどの販売、日本のおもちゃ、生け花、楽器、アニメ・漫画、日本のドラマのブルガリア語でのアフレコ劇、日本語教室や浴衣着用、ネイルアート、タトゥーのサービスなどなど、バラエティーにとんだ内容で、すべて見て回るには、時間が足りないぐらいでした。

 
見る側のお客さんたちも、見せる側の生徒たちも全員が楽しむことができた文化祭でした。

会場の半分が立ち見でうまったステージ会場


アカペラで上手に歌った2年生の合唱


わたしが歌い、生徒たちが楽器を演奏


日本の色々な遊びを紹介


染料でタトゥー。 街でも漢字のタトゥーをしている人をよく見かけます

No6.後期の授業が始まる(2010年3月7日)


2011年8月ごろ日本に短期留学が決まったヴィオレタさん(一番前)と
アレクサンドラさん(2列目の左から3人目)



武久沙織さん


ドナウ川
 チェスティータ ババ・マルタ!
 
3月になりました。んな春を待ってうきうきしています。みんな、マルテニッツァを腕につけたり胸に飾ったりしています。わたしも、生徒たちからたくさんもらいました。

 
先日、お話ししました、HP写真に写っていた生徒たちの写真をお送りします。その中の2人は、留学プログラムに合格し、来年8月ごろに日本へ行くことになりました。
 
一番下のヴィオレタさんが5ヶ月、その彼女の真上のアレクサンドラさんが1ヶ月です。
 広島でお会いできるといいですね。


 
それから、先日、私を含め、外国人教師たちがテレビの取材を受けました。放送は、今週ぐらいだと思うので、まだ見ていません。仕事の様子やインタビューなどを撮影しました。

 
3月3日は、ブルガリアがオスマン帝国の支配から解放された記念日でした。スヴォボダ広場(自由広場)では、自由の女神像の前にたくさんの花が手向けられ、華やかでした。

 
この日、ドナウ川へ散歩しに行きました。
 公園もあるし、
川の流れはずっと見ていても飽きないし、ゆっくりできそうな素敵な場所でした。

 
次回は、学校の生徒が主催する日本文化祭の話題をレポートしたいと思います。
お楽しみに!

では、失礼いたします。

武久 沙織

編集部

  
ヴィオレタさんとアレクサンドラさんが広島に来られる事を歓迎します。ホームスティをしていただき、是非、再会したいものです。連絡を待っています。

ルセ市の中心部にあるスヴォボタ(自由)広場

No5.後期の授業が始まる(2010年2月21日)

        
                武久さんの日本語 授業風景
 みなさん、こんばんは。ドーバル ヴェーチェル。

  後期の授業が始まり、毎日かわいい子どもたちと元気いっぱい☆勉強しています。
 
小学生のクラスでは、生徒たちのブルガリア語のつづりもおぼつかないし、わたしもブルガリア語がわからないので、できるだけ耳で聞いてジェスチャーを見て、まねっこゲームのように覚えてもらおうとしています。がしかし、子どもたちには、「書いて書いて!」とノートに書かせてほしいと、お願いされます。日本語を勉強するのがとても楽しいみたいです。
 
 
高校生のクラスでは、3月末に行われる日本語コース生徒主催の文化祭のために、いろいろと計画を練って準備をしているところです。わたしは、すべて日本語で説明、指示していますが、みんなよく理解できています。わたしも、文化祭がとても楽しみです。
 学校の名前にもなっている「ヴァシル・レフスキ」とは、かつてオスマン帝国からブルガリアを独立へ導いた革命家だそうです。このヴァシル・レフスキの命日が、2月19日でした。学校でも式典が行われたようですし(残念ながら、見られませんでした)、テレビでもどこかの街で行われている式典の模様がずっと放映されていました

 
さて、ルセの街には用事があるときしか行っていないので、ぶらぶらすることがまだできていませんが、写真だけはレポートのために、と思って撮ってまいりました。夜の街並みです。ライトアップされた建物がとてもきれいでした。

 今週はあたたかくなり、地面が見えてきました。3月には、春を待つお祭りのような、習慣があるようです。3月に入ると、写真のように白と赤の糸をよりあわせて作った「マルテニッツァ」と呼ばれるものを、みんなが互いにプレゼントしあいます。

 写真のマルテニッツァは少し早いですが、
先日わたしがいただいたものです。これをもらったら、「春よ来い♪早く来い♪」と願いながら、春の訪れを告げるコウノトリの姿を見るまで、身に着けておきます。腕につけたり、胸やかばんにつけるみたいですね。わたしは、携帯電話につけておきます。

国立劇場の夜景@
(2007年6月に原爆展を開催した場所)
 
 
 国立劇場の夜景A
(2007年6月に原爆展を開催した場所)
 そして、コウノトリを見ることができたら(もし残念ながら見ることができなくても、花が咲いているのを見つけたら)、このマルテニッツァをはずして、木の枝に結ぶんですって。

 
かわいらしい慣習ですよね。わたしも、最近初めて聞いたので、早く、木の枝にマルテニッツァが咲いたのを(!?)見てみたい、と心待ちにしています。

 
それではまた。 レカ ノシュトゥ (おやすみなさい)

 追伸 写真は、
 1.私の授業風景(注、編集)
 2.ルセの街並みといえば、ここ。劇場です。演劇が催されています。(2855、293  3ともに)
 3.春を待つマルテニッツァ。

 
 
私は、週一回の授業で、いつも写真を撮るのを忘れてしまいます。原爆展のときの写真に写っていた生徒たちに、協会のページを見せてあげました。みんなびっくり、大喜びでした。また、本当に写真を撮りますので、もう少々お待ちください。

 
<編集室から>のお願い>
 
生徒さんや校長、先生からもレポートを送ってもらえるように話してください。その際には@氏名(英語とフリガナ)A写真Bルセの紹介や生活などの文章――をお願いします。

No4.食事会(2010年1月29日)


先生、生徒と会食会
 ひろしま・ブルガリア協会の「原爆展」際に、訪問団の方と交流した生徒(?)のような気がします、ということで、届いた写真です。

 
当時の写真と見比べてみないと分かりませんがそうであcたら大変嬉しい事です

No3.第2弾のレポート&写真


@ダイヤモンドダスト


学校の正門
「いつもも出入りする反対側にありました」」



8年生(14才)の生徒たちと日本語のボリャナ先生
(2列目の2左から人目)1列目左端の黒い服が武久さん。
「どの学年も明るく仲良く勉強しています」



電車駅の内部
「駅はガーラと呼びます
 みなさんこんにちは。ドーバル デン!

 ここルセはブルガリアでも北部に位置するため、ロシアのほうからの寒気が降りてきて、手袋をしていても手先が凍るほどの空気の冷たさです。

 
今週、ずっと気温が−10度以下(おそらく)で、天気のよかった昨日はダイアモンドダスト(写真@)のような現象が見られました。初めて見る、光の粒が舞う光景(写真の真ん中の木の、雪が積もっている下あたりをよく見てみてください)にとても感動しました。

 
学校では、今週前期が終了します。わたしの本格的な授業は後期からなので、いま準備をしているところです。このヴァシル・レフスキ総合学校では、日本語に特化した教育過程が組まれており、一番多い8年生では18コマも日本語の授業があります。これは、週の時数の半分にあたります。
 
まだ来て間もないので、写真を撮るのに気が引けましたが、子どもたちは大喜びでした。
 
生徒数はブルガリア最大規模だそうで1年生から12年生までで、1500人ほどが通っています。午前中に授業する学年と午後に授業する学年とに分かれています。

 
学校へ行く途中帰る途中には道で必ず生徒に会いますが、みんなすぐに「こんにちは!」とあいさつをしてくれます。みんな日本にとても興味があるので、来週からの授業は、わたしも本当に楽しみです。

 
それでは、今回はこの辺で。
ドヴィジュダネ!

1年生(7才)クラスの授業風景
数字を日本語で言えます。先生は、外務省
の派遣プログラムで来校の二葉先生




トロレーブス

No2. ルセの町並み風景写真(2010年1月26日)


市内No1のホテル・ダニュープラザ


携帯電話を購入したショップ前


ヴァシル・レフスキ総合学校近くのバス停付近

市中心地スヴォボタ広場に面する裁判所


市中心部の町並みと市電バス・トロレーブス


欧州風の家が立ち並ぶ町並み

No1. 初レポート&写真(2010年1月20日)

      武久さんんからのeメール

 無事、ブルガリアに着きました。着いたときには暖かかったのですが、今日の予想気温は−7℃です。

 早速、
学校へも行ってきました。日本語の授業はとても多く、よく勉強していて、各クラスの生徒たち全員が、しっかりした日本語で自己紹介をしてくれました。
     写真が学校です。

 ここでの生活が
今から始まります。ブルガリア語もはやく覚えて、楽しい生活にしたいと思います。

 
ところで、レポートは、閲覧される方に向けてメッセージを書くほうがよいと思い、左記のように書いてみましたので、もしよければお使いください
送られてきた写真

雪景色のルセ市 ヴァシル・レフスキ総合学校
 ひろしま・ブルガリア協会の皆様、HPをごらんの皆様、
プリヤートノ ミエ!はじめまして!


 武久沙織
と申します。

 今月(1月)から、
ブルガリア・ルセ市のヴァシル・レフスキ総合学校で、日本語教師として働くことになりました。
 

 採用が決まった当初は、
ブルガリアのことをほとんど知らず、インターネットでいろいろ情報を収集するうちに、この協会や広島とブルガリアの交流のことを知りました。

 
私は、広島大学日本語教育学科を卒業しています。在学中を東広島市で過ごし、また、その後もたびたび広島を、第2の故郷のように訪れています。そんな思い入れのある土地と、これから行こうとする未知の国がつながっていることを知ったときは、とてもうれしくなって、「これは、広島や母校に恩返しできるチャンスではないか」と思い、協会に連絡させていただきました。
  お話を伺うと、第4次訪問団の皆様が、ルセにも訪れられたとのこと。ブルガリアとはいっても、あまり取りあげられることのない当地を目にしたことのある方がいらっしゃるのも、また素敵なご縁のように思います。

 
これから、私の暮らすルセの様子を、少しずつお届けしたいと思っています。わたしのつたない
 レポートで、みなさんに愛するブルガリアの今を感じていただければ、幸いです。
どうぞ、よろしくお願いします。


 
私のプログでも日々の出来事を書いています。ぜひ一度ご覧ください。
  http://ameblo.jp/roseruse/
 
では、失礼いたします。
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